居抜き物件で飲食店をオープンすることによって少ない資本でも開業することができます。私は20歳のころからカフェを経営してみたいと思い、カフェの経営を学ぶためにイギリス留学を行いました。日本の大学と大きく違うところは授業のカリキュラム中でカフェ経営を一部実践できるところです。もちろん座学もあるのですが、この座学と実学を交互に学ぶことによって体でカフェ経営を学ぶことができるのです。

どういうところにカフェ経営の落とし穴があるのかであったり、おいしいコーヒーの作り方など一から教えてもらえるのは本当にありがたかったですね。このイギリス留学で3店舗程研修をさせてもらったのですが、それぞれのお店の経営スタイルに違いが分かり非常に興味深かったです。戦略によって高価格のコーヒーを売るお店であったり、とにかく大衆的なカフェで薄利多売でコーヒーを販売しているところもありました。どれがカフェ経営で正解というのはなくて自分がどのようなお店にしたいかというのが一番重要だと思います。その路線がしっかりと定まっていないようなお店だと他のお店と同じとして扱われてしまって埋没していく可能性があります。実際にこのカフェの経営を学んで日本に帰国して1年後に錦糸町にカフェをオープンしました。

1号店ということもあり、さほどお金をかけることができませんでしたので、居抜き物件を活用しました。カフェの居抜き物件は結構多く出回っているのですが、本当に優良な物件は少なかったです。30件ほど居抜き物件を見て回ったのですがなかなか自分が理想とする物件に巡り合うことができませんでした。ここで妥協してしまってはいけないと思い物件選びには力を注ぎました。なぜならイギリス留学で学んだことのひとつで飲食店の50パーセントは出店エリアで成功するか否かが左右されるということを講師が何度もロジカルに私に説明してくれたからです。今となっては本当にあのアドバイスはありがたっかたです。