飲食店の経営に限らず初期費用をできるだけ小さくすることは投資の回収期間を短くするためにも本当に重要になってきます。居抜きをもし利用しなかったら5000万円程度かかるものが半分以下に抑えることが可能です。厨房機器もわざわざ新しいものである必要もありませんし、椅子や机なども新品である必要はないかと思います。新品にすることによってお客様が増えるのであればやればいいと思いますが、これらを新品にするからといってお客様にメリットは何一つとしてありません。

そう考えるとこのような直接お客様の満足度とは無関係のところに関してはできるだけお金をかける必要はないかと思います。厨房機器を新品にしたからといってお客様の満足はあがるはずがありません。むしろお客様は何を望んでいるかということを真剣に考える必要があるかと思います。例えばイタリアンレストランを例にとりますとお客様はピザやパスタだけを求めているかというとそうではありません。そのお店の空間自体を求めている方もいます。これからプロポーズに使いたいとか、彼女とのデートで使いたいと思って来店されている方もいます。そのため料理だけではなくよりより空間演出をできるようにしなければいけません。

一方ラーメン屋の場合ですとラーメンだけを楽しみに来店されている方が多いのでお金をかける部分はそこだけでいいかと思います。ラーメン屋を営んでいる方はご存知かと思いますが飲食業界の中も最も原価率が高騰しているのはラーメン屋です。一杯400円近くの原価がかかっているものを900円などで販売しているのです。話は元に戻りますがそれぞれの業態の飲食店によってユーザーが求めているものが異なりますので、それにミートしていけるように飲食店経営をして頂ければと思います。