居抜き物件・店舗は通常の新規出店よりお金をさほどかけることなく開業することが可能で、そこが多くの飲食店経営者にとって魅力としてうつっているかと思います。私も今まで7店舗も居抜き物件を活用してお店を拡大してきました。その一番の理由としましてはうまくいかなかったときのためのリスクヘッジです。もし何千万円のお金を銀行から借り入れて事業に失敗すればそれこそ一生かけて返済をしていかなければいけなくなります。

1店舗でも2000万円近くかかるのですから7店舗になるとかるく1億円以上の初期費用がかかるのです。これぐらいの金額になってしまうと事業が失敗したときには一生働いても返せる金額ではないかと思います。そこで皆さんに活用してもらいたいのが居抜き物件なのです。多くの方が誤解されている部分があるのですが、物件自体が居抜きは安いというのではありません。

居抜き物件は前任者のオーナーから飲食店にある残置物を全て譲り受けるという契約をすることで初期費用を半額以下に落とすことができるのです。通常200万円近くかかる厨房機器が20万円程度で販売してくれるところもあります。つまりこれだけでも120万円のコスト削減になるのです。このようにお客様の満足度とは直接関係のないところは徹底してコストカットをすることをお勧めします。飲食店経営はそもそも初期費用が莫大にかかってしまう業態ですのでそこお金をいかに切り詰めるかが高収益体質の飲食店になるかどうかの分かれ目になるのです。居抜きは汚いから嫌だとかではなくて、永続的に飲食店経営を行うためにも必ず利用することをお勧めします。